自宅に欲しいガレージ!種類や費用の目安は?

注文住宅の魅力の一つとして自宅に駐車場を確保できる点が挙げられます。アパートやマンションなど賃貸の部屋を借りている人でマイカーを保有する場合は、敷地内の駐車場や月極め駐車場を利用することになり、分譲マンションの場合でも敷地内に駐車場があれば月額料金を支払う必要があります。その点注文住宅は、自宅の敷地内に駐車スペースを確保できるので毎月の駐車料金を支払う必要はなく、敷地の広さによっては2台以上のスペースを確保できます。万が一、スペースが確保できない場合でも、昇降式の駐車装置を取り入れることで2台のマイカーを収容することも可能です。

特に車が好きな人の場合は、屋根が無いいわゆる青空駐車場やカーポートではなく、屋内の駐車スペースが欲しいと考える人も多いようです。また車好きの人の間では、家の中からマイカーを見られるような駐車スペースが人気を集めており、駐車場としての機能だけでなく、マイカーを展示するスペースとしての需要が高まっています。代表的な設備として、ビルドインガレージと独立式ガレージの2つのタイプが挙げられます。ビルドインガレージ(以下ビルドイン)とは住宅と駐車場がひとつの空間になっている設備です。一方の独立式ガレージ(以下独立式)とは、家の敷地内にある別棟のガレージで自宅とは直結していません。どちらもメリット・デメリットがありますが、雨や風、太陽光、紫外線などから愛車のボディを守ってくれる魅力がある設備です。

また両社には設置方法やメンテナンス、費用においても違いがあります。分譲住宅の場合は、敷地内に駐車スペースがある場所であれば独立式の駐車場を設置することも可能になりますが、注文住宅の場合であれば最初からビルドインタイプの駐車場を設置する計画を立てられます。なお、ビルドインの費用相場は坪単価約50万円~80万円で、独立式タイプは1台用で80万円~200万円、2台用は100万円~250万円が相場です。

なお設置方法については独立式の場合、家とは完全に独立したつくりになるので、家が完成した後にエクステリア工事と一緒に施工するやり方があります。一方でビルドインの場合は、家の中につくることになるので、注文住宅の設計段階から導入することを検討する必要があるなどの違いが存在します。さらにメンテナンスが必要になった場合、ビルドインは家の中につくられるためコストが高くなる可能性が高いです。一方で独立式は、単体でメンテナンスできるためコストが抑えられるメリットがあります。駐車スペースをつくりたいと考えたときにはそれぞれの違いを把握することはもちろん、メンテナンスのことも考えておきましょう。なお、ビルドインと独立式のどちらの設備でも車を出し入れする部分にシャッターを設置することになりますが、手動式の設備を電動化する場合の費用は18万円~25万円が相場です。